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「安藤忠雄建築に触れる旅」 シンプルなデザインの中に宿る個性と感性

2025.10.14

以前ご紹介した 大阪・関西万博(EXPO2025) を訪れた際、もう一つの目的地がありました。
最終日に向かったのは、大阪・中之島エリアにある 「こども本の森 中之島」。
日本を代表する建築家 安藤忠雄さんが手掛けた、子どもたちの感性を育むための図書館です。

関東では、六本木ヒルズ近くの「21_21 DESIGN SIGHT」や、仙川に並ぶ安藤忠雄建築群が有名ですが、近年は子ども向けの図書館づくりにも力を注いでおられます。
その代表作とも言えるのが、この「こども本の森 中之島」です。

外観は、安藤建築の象徴である RC(鉄筋コンクリート)構造。
緩やかな曲線を描く外壁が、訪れる子どもたちをやさしく出迎えてくれます。

館内は子ども目線で設計されており、本棚の高さや読書スペースの配置など随所に工夫が見られます。
リビングのように寛げる空間では、親子が本を囲んで語らう姿も。
まるで“住まいの中で読書を楽しむような”居心地の良さがありました。

また、私たちのお庭づくりにも通じるようなデザインの発見も。
ガーデンテラスの階段をベンチとして活用するように、館内の大階段も人が自然と集い、腰を下ろして過ごせる空間になっています。

エントランスを抜け、吹き抜けの大階段を降りると、回遊できる通路や斜めに横断するブリッジがあり、子ども図書館らしい“遊び心ある建築デザイン”を観る事が出来ます。

奥へ進むと、少し狭くなった入口の先に現れる 円形状の吹き抜け空間。
映像が壁一面に映し出され、本の世界がリアルに広がるような演出に思わず引き込まれます。
空間と物語が融合したその瞬間、ここが図書館であることを忘れてしまうほどの没入感でした。

屋外へ出ると、シンボルでもある 青いリンゴのオブジェ が再び目に飛び込んできます。
これは安藤忠雄さんが「いつまでも青く、青春のままで」という願いを込めて設置した作品。

館長・伊藤真由美さんが次のような想いを語られています。

「青りんごのオブジェのように、生涯いつまでも“青春=青いままのリンゴ”でいられる大人になってほしい。
そんな願いを込めて、こども達が本と出会える『本の森』でお待ちしています。」

また安藤忠雄さんもこう語ります。

「これからの社会を担う子どもたちには、自由に世界へ羽ばたいてもらいたい。
そのためには幼い頃から本を読み、感性と想像力を育むことが大切です。」

建築という形を通して、子どもたちの心を育む“場”をつくる。これらのメッセージからもそんな志を感じずにはいられません。

その想いに触れ、私たちもお庭づくりを通して子どもたちの感性を育む出会いの場になる様なお庭造りが少しでも出来たらと感じました。

~ご相談日はこちらから~

・リンク

関西・大阪万博2025

「こども本の森 中之島」

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