今回は前回トピック「立冬に適したお庭作業とは」の中でもご紹介しましたマルチングのお話です。
11月も後半に入り、今日から二十四節気の「小雪」に入りました。朝晩の寒さも増してきて、静かに冬の到来を感じる季節です。そんな中、お庭も冬支度をしましょうと言う事で、植物の根元にマルチング材として使われることの多いいウッドチップのお話です。今回はその中でも梨木の剪定枝を再利用した梨の木ウッドチップをご紹介致します。

そもそも千葉県は梨の産地としての土壌条件、気象条件に恵まれた地域で、栽培面積、収穫量（生産量）が日本一の地域になります。そしてその梨の木を維持管理していく際に発生した大量の剪定枝をリサイクルしたものが「梨の木ウッドチップ」になります。
梨の木ウッドチップは、その他のウッドチップと同様に、梨の木の剪定枝を細かく砕いたり、切り刻んだりして作られる素材で、主に以下のような特徴や利点があります。

特徴

1. 香り: 梨の木は特有の甘い香りを持ち、ウッドチップとして使用すると、ガーデンエリアや花壇に心地よい香りをもたらします。
2. 色合い: 梨の木のウッドチップは、自然な色合いがあり、景観を引き立てる美しいアクセントとなります。
3. 耐久性: 他のウッドチップと比べて腐敗が遅く、長期間使用できるため、メンテナンスの手間が少ないです。

利点

1. 土壌改良: 梨の木のウッドチップは、土に混ぜることで水はけや通気性を改善し、根の成長を促進します。
2. マルチング効果: 雑草の抑制や土壌温度の安定に役立ち、植物の健康を保つために有効です。
3. 保湿効果: 土壌の水分を保持する効果があり、特に乾燥しやすい季節には役立ちます。
4. 虫除け効果: 一部の木材は害虫を寄せ付けにくい特性があり、梨の木もその一つとされています。

使用方法

• ガーデニング: 花壇や野菜畑に敷くことで、見た目を美しく保ちながら、機能性も向上させます。
• 庭の装飾: パスウェイや座る場所の周りに敷くことで、自然な雰囲気を演出します。

注意点

• PHレベル: 一部のウッドチップは土壌のPHレベルに影響を与える可能性があるため、使用前に確認することが重要です。
• 供給源の確認: 環境に配慮した製品を選ぶことが、持続可能な利用につながります。

このように、梨の木ウッドチップは機能性と美観を兼ね備えた素晴らしい素材です。ガーデニングや造園の際に取り入れることで、より良い効果を得られます。

皆さまも梨の木ウッドチップでなくてもウッドチップでお庭などのマルチングをしてみては如何でしょうか。

※今回ご紹介の梨の木ウッドチップ入手先としましては、鎌ヶ谷市役所HPをご参照下さいませ。

MIHANEガーデンデザイナー
榊原正樹（2級建築施工管理技士、グリーンアドバイザー）

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