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【エクステリアデザインの新しい流れ】「インダストリアルスタイル」

2024.01.19

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住宅エクステリアにおいて、新しいデザインの流れとして注目されているのが「インダストリアルスタイル」です。このスタイルは工場や倉庫といった非住宅からのインスパイヤ―された、斬新なデザインスタイルです。このインダストリアルスタイルを取り入れた住宅エクステリアの特徴や新しい潮流について詳しくまとめてみましょう。

インダストリアルスタイルの住宅エクステリアデザインの特徴

1. 素材の選択と組み合わせ

インダストリアルスタイルの住宅エクステリアでは、在来の素材に加え、新しい素材の組み合わせが見られます。石材やレンガ、木材などの伝統的な素材と、ガラスや鉄、アルミなどの現代的な素材が融合され、これまで住宅には見られなかったユニークでダイナミックな外観を作り出します。こうした異なる素材の組み合わせが新しいエクステリアデザインの可能性を切り拓いています。コンクリートや鉄製の構造体が特徴的で、その堅牢さとシンプルな美しさが魅力的です。門扉や手すりに使用されるステンレスやアルミは、機能性とモダンな雰囲気をもたらし、住宅外観に工業的なアクセントを与えています。インダストリアルスタイルの住宅は、その斬新なデザインと異素材の融合によって、住宅街でも際立つ存在となりつつあります。建築の枠を超えたクリエイティブな発想が、新しい住宅のスタンダードを創り出しているのです。

2.開放的なプラン

インダストリアルスタイルの住宅エクステリアでは、開放感あるデザインが重視されます。多くの場合、オープン、もしくはセミオープンなど開放的なエクステリアのスタイル好まれ、街並みや道路に対し、開かれた印象を与えます。こうしたデザインスタイルは、屋外空間と室内空間のシームレスな融合も追求しています。例えば室内空間をガーデンやテラスと一体化させ、自然光や景色を最大限に取り入れます。これにより、住まいは外部環境と調和し、居住者に自然と調和のとれた住宅環境を提供します。

3. 機能的なアクセント

インダストリアルスタイルのデザインの中には、機能的なアクセントが組み込まれています。例えばアルミフェンスの代わりに、亜鉛メッキのシンプルなネットフェンスや、アルミカーポ―トの代わりに、ガルバリウム鋼板の折板屋根など、シンプルで機能性が重視されたエクステリアのアイテムが、デザインのモダンな雰囲気を演出します。

4. シンプルで効果的な照明

インダストリアルスタイルでは、照明も重要な役割を果たしています。簡素ながら力強いデザインのペンダントライトやウォールライトが取り入れられ、夜間においても特徴的な雰囲気を演出します。それは工場や倉庫などで使われているような、頑強で無骨な照明器具を取り入れたりもします。

5. 屋外空間の有効活用

インダストリアルスタイルの住宅エクステリアは、屋外空間を有効に利用することを重視しています。庭やテラスには、モダンで頑丈な家具やプランターが配置され、庭を見るだけでなく、活動的に楽しめる工夫がされています。広々とした中庭や屋上庭園、プライベートなテラスも一般的であり、これらのエレメンツが住宅環境に独自の魅力を加えています。また、屋外でくつろぐためウッドデッキや、植栽を取り入れたデザインも、家族や友人たちとのコミュニケーションとリラックスを促進し、住まいの周囲に活気と生命力を注入しています。

6. モノトーンとアクセントカラー

モノトーンの外観がインダストリアルスタイルの基本的な特徴ですが、アクセントとして赤や青などの鮮やかな色が用いられることもあります。これにより、モダンでありながらもそこにお住まいになる方の個性的な雰囲気が醸し出されます。こうしたカラーの巧妙な組み合わせは、住まいに独自のエネルギーを注ぎ込みます。赤や青の鮮やかなポップが、モノトーンのシックな基調と対照をなし、空間に活力と個性を与えます。住まいはそこに住む人々のアートとして輝き、街中で目を引く存在となります。

インダストリアルスタイルとこれからの住宅環境

1. 持続可能性への配慮

現代の住宅エクステリアデザインでは、持続可能性が重要な要素となっています。インダストリアルスタイルも例外ではなく、環境に優しい素材やエネルギー効率の高い設計が導入されつつあります。例えば雨水を庭で再利用するための雨水タンクや、太陽光を蓄電しし、利用する照明器具の採用などがあげられます。さらに緑で覆われた屋根や壁面に植物を取り入れ、自然と調和した美しいランドスケープを形成する。これにより、住まいは快適性と環境への配慮を同時に追求し、未来にわたる持続可能な生活を手助けしてくれるでしょう。

2. テクノロジーの統合

インダストリアルスタイルの住宅エクステリアには、スマートホームテクノロジーや自動化システムが組み込まれることが増えています。これにより、音声制御やモバイルアプリを活用して、外部のエレメンツをリモートで操作できます。自動化されたカーテンや日除け、気象情報に基づいた自動庭園管理も一般的です。これらのテクノロジーは、住まいを快適で効率的に管理するだけでなく、エネルギーの効率的な利用やセキュリティの向上にも寄与しています。インダストリアルスタイルが未来志向のテクノロジーと融合し、スマートで洗練された住環境が実現されていくでしょう。

3. アートとの融合

インダストリアルスタイルでは、アートとの融合にも注目が集まっています。手すりや扉、表札など、従来の既製品ではなく、アーティストに造作してもらった、オーダーメイドのエクステリアアイテムを採用することも可能です。この個別のエクステリアアイテムは、インダストリアルスタイルの特徴である堅牢で無骨な質感を生かしつつ、アートの要素を加えることで独自の雰囲気を醸し出します。例えば、手すりにはステンレスやアルミを使用し、そこにアーティストが独自のデザインや模様を取り入れることで、ただの機能的な要素だけでなく、美的な魅力も享受できます。また、扉や表札においても、従来の枠にとらわれない斬新な発想が重要です。アーティストによって手作りされたオリジナルなデザインは、建物全体の雰囲気を一変させ、訪れる人に斬新な印象を与えるでしょう。このようなアートとの融合は、外部空間をより個性的で魅力的なものに仕立て上げ、アイデンティティを強調し、より豊かな生活空間を築く手段として注目を浴びています。

4. 柔軟性と多様性

近年の住宅では、門塀で仕切られた画一的なエクステリアでなく、そこに住まわれる方にあわせて柔軟なデザインが求められています。住宅の発想を超えて、仲間と集うお店のようなテラスや倉庫のようなガレージなど、多様な楽しみ方を可能にするがインダストリアルスタイルです。このスタイルでは個々の好みやニーズに対応し、住まいを単なる空間からアクティブで多様な場へと変貌させる魅力を提供します。

このようにインダストリアルスタイルの住宅エクステリアは、そのユニークな要素とモダンな魅力から、今後ますます広がりを見せそうですね。持続可能性やテクノロジーとの融合、エクステリアアイテムへのアートの導入など、住宅の新しいトレンドに対応した、斬新で魅力的なデザインが今後とも注目を集めそうです。こうしたデザインをご希望のお客様はぜひ、MIHANEにご相談下さい。お待ちしております。

MIHANE デザイナー
野本 幸夫(一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士)

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