2023.11.03
外構やお庭の計画の最初の一歩は敷地のゾーニングです。ゾーニングとは敷地の形状とサイズに合わせて、必要な機能をどの場所に、どんな大きさで配置するかを決めることです。たとえば車を止めるカーポートをどのくらいのサイズで、どの位置に配置するか、また玄関までのアプローチはどこからどこまで、どんな形状にするかを計画します。ナチュラルな雰囲気を目指すのであれば、カーポートやアプローチも真っすぐではなく、曲線を描くようなスタイルでもいいかもしれません。また部屋からと外部からの視線も考慮して、どの位置に壁やフェンスをつくり、植栽を配置するのがベストなのかこの段階で検討しましょう。
おおまかなゾーニングが決まったら、次は植栽の計画を立てましょう。ナチュラルなエクステリアやガーデンでは、樹木や下草などの植栽が重要なデザイン要素となります。四季折々の美しい変化を楽しむために、落葉する樹木、ハーブ、また実のなる果樹など多種多様な植物を植栽計画にとりいれましょう。狭いスペースでも、多様な種類の下草を配置することで、四季を通して変化を楽しむことのできるナチュラルなお庭を実現できます。
その地域に自生している植物を採用することで、エクステリアが街並みと調和しやすくなります。これらの植物は地域の気候や土壌にも適しており、管理も比較的簡単です。また鳥や蝶など野生植物の生活の場としても機能します。エクステリアデザイナーやガーデンセンターの専門家と相談をして、その地域にあった、野趣あふれる植栽を計画してみたらいかがでしょうか。
小さな敷地でもアプローチな園路を工夫することでナチュラルなお庭をより楽しむことができるようになります。機能性だけを考え、直線的なデザインにするのではなく、自然な風景と同様に曲線でデザインをするのもいいと思います。また仕上げ素材も無機質なコンクリートではなく、石やレンガ、砂利など天然素材を使用し、アプローチや園路を歩く際もナチュラルな雰囲気を楽しみながら歩ける工夫をしましょう。
ナチュラルな雰囲気には、石と木材といった天然素材が不可欠です。石の敷石や砂利、木製のデッキ、木製のベンチ、パーゴラなどを計画して、エクステリアやガーデンに自然の要素を組み込みましょう。これらの素材の経年変化が、ナチュラルな雰囲気を演出してくれます。
狭い敷地でも、壁やフェンスにつる性の植物を植え、壁面緑化を行ったり、ハンギングバスケットを計画したりすることで、狭いスペースもナチュラルに装飾できます。限られた敷地であったも、門まわりの壁やアーチなど縦方向に緑を配置することで、ナチュラルなエクステリアを目指しましょう。またゴーヤや朝顔などで夏場の日差しを遮光したり、目隠しとして活用することも可能です。
エクステリアやガーデンの夜景を楽しむために、照明計画をしましょう。高木や下草もライトアップすることで、昼間とはまた違った表情を見せます。照明は明るすぎず、植物のシルエットが見える間接照明がおすすめです。移動のできるスポットライトなどを使って、どの位置がベストなのかを考えるのもガーデンニングの楽しみのひとつです。
狭い敷地でも、フォーカルポイントを設定し、外構やお庭のデザインアクセントを計画しましょう。フォーカルポイントは、シンボルツリーや大きなプランター、壁泉などのオブジェが最適です。これらは視線を引き付け、ナチュラルなエクステリアのデザイン意図をわかりやすく伝えてくれるものとなります。
ナチュラルなエクステリアやガーデンの維持管理には、サスティナブルなガーデニングの手法を取り入れることが重要です。植栽には化学肥料を極力さけて、有機肥料や堆肥を使用し、落ち葉や生ごみなどはコンポストを使って堆肥をつくる試みもいいと思います。また雨水を収集するタンクを設置し、水やりに活用しましょう。また太陽光を利用したガーデンライトやエネルギー効率のよいLED電球など、エコフレンドリーな資材を使って、ロハスなガーデンを実現しましょう。
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【新築外構】植栽を中心としたエクステリアデザイン そのメリットとデメリットとは?
MIHANE デザイナー
野本 幸夫(一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士)
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