先日、大阪メトロのデザインや2025年大阪・関西万博 日本館のビジュアルアイデンティティ(VI)などで知られるグラフィックデザイナー・色部義昭さんのお話を伺う機会がありました。

色部さんは、グラフィックデザインを軸に、サイン計画やブランディング、公共空間のデザインまで幅広く手掛けられているデザイナーです。
・人に寄り添うデザイン
代表作として知られるのは、
大阪メトロのCI・サインデザインシステム
2025年大阪・関西万博 日本館のビジュアルアイデンティティ(VI)・サイン計画
国立公園のブランドデザイン など
どのプロジェクトにも共通しているのは、「美しいデザインをつくること」が目的ではなく、人に正しく、心地よく伝えることを大切にされている点です。
誰もが迷わず目的地へ向かえること。
空間に自然と溶け込みながら必要な情報だけを伝えること。
日本らしい繊細さと機能性を兼ね備え、色彩を効果的に用いてブランドの価値を表現すること。
その一つひとつに、デザインの本質があるように感じました。

・庭づくりにも通じる考え方
色部さんのお話を聞きながら、私たちMIHANEの庭づくりにも多くの共通点があることに気づきました。
例えば、人が自然と歩きたくなるアプローチ。
視線が心地よく抜ける植栽計画。
必要以上に主張せず、暮らしの中に静かに溶け込む素材選び。
情報を最小限に整理するサインデザインの考え方は、エクステリアやガーデンデザインにおいても、人の動きや居心地を整える設計につながっています。
美しく見せるだけではなく、暮らしを心地よく導くこと。
そこに、デザインの価値があるのだと改めて感じました。

・「らしさ」をつくるということ
大阪メトロでは、CI(コーポレートアイデンティティ)として「会社らしさを伝える仕組み」をデザインされました。
その考え方は、MIHANEが大切にしている住まいづくりにも重なります。
私たちにとってのCIとは、「そのご家族らしい暮らし方」。
どんな時間を過ごし、どんな景色を眺め、どんな場を求めているのか。
まずは丁寧にお話を伺い、そのご家族だけの暮らしの軸を見つけることから始まります。
そして、その想いを形として表現するものが、庭や外構、植栽、素材、そして表札などの細部にまで宿る”住まいのビジュアルアイデンティティ”なのだと思います。

・デザインは、対話から生まれる
今回、特に印象に残ったのは、VIをデザインするために約2か月ものヒアリングを重ね、何度も検証を繰り返されたというお話でした。
「わかりやすいネーミングでありながら、マークで機能や個性を表現する。」
さらに、動きによって印象が変化する「モーションロゴ」という考え方も取り入れながら、ブランドの本質を丁寧に形にされていました。
デザインは、一瞬のひらめきではなく、対話を積み重ねることで生まれる。
お話を聞いて、その姿勢に深く共感しました。

・暮らしの入口にも、デザインは宿る
色部さんは、数多くのサイン計画にも携わられています。
住まいで言えば、その考え方は表札や門まわりにも通じるのかもしれません。
毎日目にし、訪れる人を最初に迎える場所だからこそ、小さなデザインにも、その家らしさが宿ります。
今回のお話は、デザインの本質を改めて考える、とても豊かな時間となりました。
もし興味を持たれた方は、ぜひ色部義昭さんの作品や活動をご覧になってみてください。
きっと、暮らしや空間を見る視点が少し変わるはずです。
※写真は色部さんがビジュアルアイデンティティ(VI)をした大阪・関西万博 日本館
写真になります。
・リンク
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【大阪・関西万博2025レポート ② 】万博で見つけた!トイレ空間の工夫に学ぶ豊かな庭づくりのヒント
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MIHANEガーデンデザイナー
榊原正樹(2級建築施工管理技士、グリーンアドバイザー)
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