2025.06.30

先日、大阪・関西万博2025にて、建築物や植栽デザインを視察してきました。
今回は、その中でも特に建築コンセプトと植栽計画が深くリンクしていると感じた「オランダパビリオン」についてご紹介します。
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■ オランダパビリオンのコンセプト

テーマは「コモングラウンド ‐ 新たな幕開け ‐」。
“共に分かち合い、新しい価値を生み出す”という理念のもと、健全で持続可能な社会の構築を目指しています。パビリオン名でもある“A New Dawn(新たな幕開け)”には、クリーンエネルギーや希望の象徴として「日の出」のイメージが込められています。
建物中央には象徴的な球体が据えられ、これまで水害と向き合ってきたオランダの経験をもとに、多様な文化や国境を越えた「共通の土台=コモングラウンド」を築く姿勢が表現されています。

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■ 建築と調和した植栽デザイン

このパビリオンでは、コンセプトに沿って「日の出」を連想させるような球体をイメージした花が、植栽のポイントとして配置されていました。またクリーンエネルギーを現わすような紫のお花もアクセントとしながら、下草の色彩や割栗石の構成バランスにもこだわりが感じられました。
また、外観デザイン(水の波紋を想起させるファサード)を邪魔しないよう、高木は控えめに。あえて大きな樹木を取り入れないことで、建物の個性を引き立てる工夫がなされていました。こうした細部までのデザイン配慮が、完成度の高い外構空間を演出しています。

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■ 住まいへの応用:建築を活かす外構計画の考え方

今回のオランダパビリオンでの植栽事例は、住宅の外構計画にも通じるものがあると感じました。たとえば、建物のデザインを活かすために高木をあえて植えず、幹の細い雑木や繊細な枝ぶりの中低木で構成したり、高い塀をつくらずに抜け感を演出したりといった工夫が有効になってきます。
建物と植栽、それぞれの個性を調和させることで、より魅力的な外まわりをつくることができます。外構や植栽を計画する際には、建築コンセプトとのバランスを意識してみるのも良いかもしれません。

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大阪・関西万博2025のオランダパビリオンは、建築と植栽が見事に調和した空間づくりが印象的でした。住宅の外構計画でも、建物の魅力を引き立てる植栽デザインは大切なポイントになります。パビリオンから得られるヒントを、暮らしの空間づくりにも活かしていけたらと感じた視察となりました。

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榊原正樹(2級建築施工管理技士、グリーンアドバイザー)
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