2024.04.30
キッチンガーデンは、お庭で料理に使う野菜やハーブを育てるためのスペースのことをいいます。お庭が狭くとも、ガーデンニング初心者の方でも、キッチンガーデンを始めることは簡単です。例えばバルコニーやテラスでもプランターやコンテナを使って育てることができます。戸建ての広いお庭がなくても、マンションなどのベランダでも簡単に始められます。
ここで収穫する新鮮な野菜やハーブは毎日の料理に活用できます。自分で育てた野菜やハーブは収穫直前まで地中や鉢に根付いているため、市販のものよりも鮮度が良く、風味も豊かです。料理に使うと、その新鮮な味わいを存分に楽しむことができます。
さらにこのガーデンでは、自分で季節ごとの旬の食材を育てる楽しみがあります。春から夏にかけてはトマトやナス、夏野菜などを、また秋から冬にかけてはキャベツやほうれん草などを育てることができます。こうした季節ごとに変化する植物の生長を見守る楽しみや、その季節に合った野菜を育てて、旬の料理を味わう楽しみがあります。
こうしたキッチンガーデンをつくるためには、いくつか準備が必要となります。よくあるご質問は以下のようなものです。
キッチンガーデンをつくるのは、まず直射日光がよく当たる場所が理想です。日当たりが悪いと野菜やハーブの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。また、水はけの良い場所が望ましいです。地面が水をため込まず、排水きちんと行われる場所が育てやすいです。さらに、水道の近くなど、水やりなどの作業しやすい場所が望ましいです。これらの条件を満たす場所を選ぶことで、キッチンガーデンの成功率が高まります。
マンションなど、庭がない場合はプランターやコンテナを用意しましょう。プランターは底に穴を開けて水はけを良くし、土を詰めます。大根やニンジンなど根菜類の野菜を育てる場合、深さのあるプランターを選んだほうがよいと思います。ホームセンターや園芸店などでは家庭菜園用のプランターが販売されています。
キッチンガーデンの土は、排水性が良く、栄養分が豊富な土が理想的です。一般的には、石灰質土壌や粘土質土壌を改良した混合土が良いとされています。また、堆肥や腐葉土を混ぜることで有機物の供給も行えます。pH値は中性からやや酸性が好まれます。さらに、土壌の密度が適切であることも重要です。密度が高すぎると根が張りにくく、低すぎると根が水や酸素を吸収しづらくなりなります。
あまり難しく考えず、ガーデンセンターやホームセンターなどで売られている家庭菜園用の培養土をそのまま客土として使えば、大丈夫だと思います。
キッチンガーデンで苗の植え付けをする際には、以下の点に注意することが重要です。まず、苗の選定を慎重に行い、健康で強い苗を選びます。植え付ける前に根が詰まっていないか確認し、必要であればほぐします。植え付ける際には、適切な深さと間隔を保ちます。過度な密植は病気や害虫の発生を招く恐れがあります。植え付け後は丁寧に水やりを行い、地面を軽く踏み固めて根が安定するようにします。また、風や直射日光から苗を保護するために、風除けや日除けを設けると良いでしょう。
キッチンガーデンの水やりは苗の種類や気候によって異なりますが、一般的にはまず、土が乾燥し始めたら水を与えます。土の表面が乾いたら、指を挿して深さを確認し、根が乾いているかどうかを確認します。水やりは深く根が届くように地面全体に行い、水を均等に行き渡らせます。水やりの回数よりも、土壌の湿度を確認しながら適切な量を与えることが重要です。また、朝や夕方に水やりをすると日中の蒸発が少なくなり、効率的です。しかし、葉や茎に水をかけると日光によって葉焼けする可能性があるため、地面に直接水を与えるようにするのがポイントです。
毎日の植物の生長を見守ることや、収穫した新鮮な野菜やハーブを使った料理を楽しむことが挙げられます。また、庭での作業や収穫を家族や友人と共有することも楽しいです。さらに、キッチンガーデンはリラックスやストレス解消の場としても活用できます。植物と触れ合いながら心を落ち着かせることで、日々のわずらわしさから解放されることができます。
キッチンガーデンは、自然との触れ合いや健康的な食生活を楽しむための素晴らしいガーデンです。ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、様々な楽しみ方を見つけてみてください。
MIHANE デザイナー
野本 幸夫(一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士)
キッチンガーデンにおすすめのハーブはこちらのTOPICSもご参照ください!
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