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【失敗しない新築外構】建物配置を決める前に!外構で考えておくべき4つのゾーニング

2025.02.11

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新築の建物を建てる際、建築予定の敷地への配置決めは、建築プランの最も重要な項目のひとつです。

建物の配置を決めるために、検討しなければいけない内容はたくさんありますが、駐車スペースやアプローチなどの動線、そしてリビング前のデッキ計画など、いわゆる外構の範囲となる部分の計画もかなりの項目がございます。

実はこうしたゾーンの配置、広さなどにより、毎日の生活の快適さが大きく変わってきます。そしてこうした外回りの配置計画が、後回しにされているケースはよくお見受けします。

今回のTOPICSでは建物配置を決める前に考えておきたい、エクステリアやガーデンのゾーニングについて、必要なスケール感(広さ、高さ)などについてお伝えしたいと思います。失敗しない家づくりのためにも、ぜひご参考にしていただければ幸いです。

建物配置を決める前に、必ず外構のゾーニングを考えておきましょう!

一般に建物の配置を計画する際、建築法令上の制限に従わなければなりません。建蔽率や高さ、斜線制限などといった建築基準法、用途、防火地域など都市計画法などによる制限がそれにあたります。建築確認申請の際、建築士の方が必要項目を検討しますので、法的な規制について、施主様が心配をする必要は特にございません。

むしろ気をつけなければいけないのは、外構やお庭といった建築法令で特に制限のないゾーンの部分です。これらは法的な縛りがないので、高さや広さなどの自由度が高く、ご希望の内容通りプランすることができます。しかしながら、建物優先で、外構やお庭の高さや広さを決めると、せっかくの新居なのに使いにくく、バランスの悪いゾーニングとなってしまいます

狭くて愛車の出し入れの大変なガレージや、お庭にデッキをつけたいがスペースがないなど、「最初にちゃんと考えておくべきだった…」と後悔をすることなります。

以下では外構やお庭などの各ゾーンごとに必要なスケール感(寸法)や注意点などを解説いたします。

1.カーポート(車庫)について考えておくべきこと

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新築であれば、外構計画に車庫スペースはほぼ入っていると思います。駐車スペースは普通車の場合、1台分で「2.5m以上の横幅と5m以上の奥行」が必要となります。車庫のスケール感は三協アルミさんのページに詳しい説明があります。こちらもご参照下さい。

現在お使いのお車の大きさ、またライフステージが変化することをふまえ、将来必要となるお車の車種などもイメージして広さを決めたほうがよいと思います。最近は車幅が大きな車が増えてはおりますが、横幅3mを確保していれば、ほとんどの自動車に対応できると思います。

電気自動車(EV)も普及しつつありますので充電用200Vのコンセントや、洗車のための散水栓なども近くに設置したほうが便利です。

またカーポート屋根を取付する場合は、建物の建蔽率に算入されますので、事前の確認申請が必要となります。建蔽率の上限を超えたカーポート屋根は、行政から撤去命令が出る可能性もありますので、ご注意が必要となります。

2.アプローチ(通路)について考えておくべきこと

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アプローチとは道路から門、そして玄関までの通路のことをいいます。アプローチの幅は「0.9~1.5m」が標準スケールとなります。

ただしお子様と手をつないて歩いたり、自転車を押して歩いたりするのでああれば、1.8m以上の広さが理想です。アプローチついては車庫や自転車置き場と機能を兼ねたり、自由な発想で計画してもいいと思います。

お庭を楽しみながら、毎日歩きたい、季節感を楽しみたいとい方には、なるべく距離をとり、花壇や庭木などを楽しめる回遊型アプローチがおすすめです。玄関から長い距離となるのであれば、夜間の歩きやすさを考慮して、約2mごとにアプローチ照明を設置するとよいと思います。照明は機能だけでなく、夜間のお庭の雰囲気を演出する重要なアイテムです。

床の仕上げについてはいろいろな素材で仕上げることができます。こちらは建物の雰囲気やデザインのお好みに合ったものであればよいと思いますが、雨や雪などの天候も考慮して、滑りにくいタイルやコンクリート、石などをおすすめです。

3.門回り、フェンスについて考えておくべきこと

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門袖は表札やポスト、インターホンなどを設置する家の顔となる場所です。一般的には「高さ1.5~1.7m程度、幅1.0~1.2m程度」がバランスのよいスケール感となります。

ただし道路斜線などにより高さの制限がある場合もありますので、その点は注意が必要となります。設計やエクステリアの担当の方に確認することをおすすめいたします。

道路や近隣からの視線を遮るための目隠フェンスについては、1.7~2.0mが標準的な高さとなります。大人の身長プラスアルファの高さがあれば、十分に視線を遮ることができます

高いフェンスは強風にあおられますので、強度の高いフェンスを選ぶことも重要です。

最近は樹脂やアルミなど耐久性のあるフェンスも増えてきましたが、素材の雰囲気を楽しみたいのであれば、ウッド(木材)のフェンスがおすすめです。ハードウッドとよばれる耐久性のある木材であれば、防腐塗料などの塗り替えも必要なく、15~20年以上の耐久性があります。最近のシンプルモダンな住宅の外観にもよく似合います。

4.ウッドデッキ・テラスについて考えておくべきこと

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リビングとつながるウッドデッキやテラスは、新築の際、ぜひ計画したいゾーンです。ご家族4人の場合、広さは5~10㎡程度が標準的な広さとしておすすめです。

例えば出幅2.4m間口4.5m程度のウッドデッキがあれば、家族全員でお食事やお茶などを楽しめるオープンカフェのようなゾーンが実現できます。

気軽に外に出られる段差のない屋外スペースは、リビングを外に広げたような開放的な場所となります。

設置の場所としては、リビングに面して日当たりがよく、風通しのよいスペースが理想的です。日除けのシェード、オーニングなどがあれば、四季を通して楽しむことができます。また外部に日除けをつけると、屋内の部屋温度が上がらず、エアコンの効きがよくなるといった効果も期待できます。

いかがでしょうか。建物の配置を決める前に、理想とするエクステリアやガーデンの範囲や配置をイメージすることで、「失敗しない家づくり」へ近づくことができると思います。上記のゾーンごとのスケール感をベースに、建物とお庭、そして外構とのバランスのとれた快適な新築計画を目指してみませんか。

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MIHANE デザイナー 野本 幸夫
1級造園施工管理技士、1級土木施工管理技士

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