2023.11.17
千葉県は太平洋に面しており、多くのエリアで美しい海岸線が広がっています。こうした沿岸地域では、住宅のエクステリアデザインに海を感じることのできる工夫をしてもいいと思います。例えば、広いバルコニーやテラス、大きな窓を採用して、海の景色や潮風を取り入れることが挙げられます。また、ウッドデッキやアウトドアリビングなどを造って、リゾート感のあるスペースとしてバーベキューや夕涼みなどのアクティビティに活用されたら良いと思います。またフェンスや壁なども白いウッドやサンゴ石などのマテリアルを採用して、海を身近に感じるエクステリアデザインが似合いそうですね。
千葉県は自然が豊かであり、この自然の美しさを住まいに取り入れることが千葉らしいエクステリアを目指すうえで重要です。例えば千葉県産の杉材をウッドフェンスやデッキの素材として、また石材や砂利をアプローチの素材として活用することで、独自の地域性のある雰囲気を生み出すことができます。また温暖な気候にあわせて、植栽や花壇もリゾート感のある雰囲気が似合うと思います。千葉には園芸農家さんもたくさんいらっしゃいます。こうした地元のナーサリーから植木や苗を購入して、千葉の気候にあった植栽を計画するのも楽しいと思います。例えば県木でもあるマキの生垣などは街並みにもあい、千葉の地域性を表現できる植栽材料です。
千葉県は地震や台風など自然災害が多い地域でもあります。そのためエクステリアデザインにおいては、気象条件や防災対策を十分に考慮する必要があります。例えば強風に耐えられる強度の壁やフェンス、そしてカーポート屋根などをプランに入れましょう。また強度だけを求めて、デザイン的に残念なものとならないよな工夫も重要だと思います。また地震も多い地域ですので、むやみに高い塀は計画せず、生垣やフェンスなどで囲えば、周囲への被害も最小限ですむと思います。こうした外構リフォームへ補助金を交付してもらえる自治体もあります。ぜひプランの際はご検討いただきたいと思います。
千葉県は四季折々の美しい風景が楽しめる地域でもあります。お庭に植える樹木や下草も季節感を感じることができるものを選びましょう。春にお花や新緑を楽しめる花壇、夏には日除けのシェードとウッドデッキ、秋には紅葉を楽しむ坪庭スペースなど、季節ごとの風情を感じられるお庭が楽しいと思います。
千葉県の豊かな自然環境を守りながら、サステナビリティに配慮した住宅エクステリアのデザインも注目されています。太陽光発電や雨水の有効利用、断熱材の採用など、エコフレンドリーな要素を組み込むことで、環境にやさしい住宅が注目されています。建物だけでなく、エクステリアでもゴーヤで覆われた日除けや生ゴミを肥料として活用するためのコンポストなど、身近なところからできるエコガーデンを目指してみましょう。
MIHANE デザイナー
野本 幸夫(一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士)
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MIHANEでは「下草からはじまる、ガーデンデザイン」をテーマに、「樹木・下草・外構デザイン」の各専門家がチームとなって、お客様の様々なご要望に対応させていただきます。新築エクステリア、ガーデンリフォームなどのご相談は、ホームページお問い合わせフォームよりお待ちしております。
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